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ミッフィーのアートを食と共に感じ、体感できるカフェ「miffy café tokyo」梅田POP UP開催
2024年10月25日(金)から12月8日(日)の期間限定で、「miffy café tokyo」のポップアップショップが大阪・梅田で開催されます。
梅雨明けをした沖縄は連日の真夏日。そして台風。
先日の台風6号は沖縄本島への直撃は免れたものの、先島諸島(宮古・八重山)は暴風域となり、しかも台風の速度がとても遅いので(私がニュースで見た時の時速はなんと9㎞/時)、雨や風の影響が3~4日間も続きました。
そんな台風でしたが、発見もありました。
それは、あんなに大雨が続いたというのに水はけがとても良いのです。私の住む地域では、たとえば道路の側溝から水があふれているというような事はありませんでした。
雨が上がり、数時間もすれば(もしかするともっと短い時間で)水たまりなどはなくなっています。これはきっと、以前にもご紹介したことのある沖縄の地盤成分の「琉球石灰岩(りゅうきゅうせっかいがん)」によるものだと思われます。
今回は、沖縄本島中部・読谷村(よみたんそん)にある「やちむんの里」をご紹介します。やちむん職人さん達が「あるもの」に吸い寄せられるよう、集落をつくっていました。
「やきもの(焼き物)」を沖縄風の発音で言うと「やちむん」になります。
つまり、陶器のことです。
その歴史は古く、またしても琉球王国時代までさかのぼります。
1682年、尚貞王(しょうていおう)が焼き物産業を発展させようと、現在の那覇市「壺屋(つぼや)」という場所に陶工たちを集めました。
やちむんの原点「壺屋焼」の始まりです。
琉球王国から沖縄県となったとき、県外から安価な陶器が手に入りやすくなったため、壺屋焼はいったん衰退の道をたどります。
しかし、1926年に提唱された「民藝運動(みんげいうんどう)」で息を吹き返します。
民藝運動とは、「名も無き職人たちが作った日常生活の道具は、美術品に負けないくらい美しい」ということを提唱したものです。
しかし、またしても壺屋焼職人に逆風が吹きつけます。
1970年代、陶器を焼くときに出てくる煙が公害問題として取り上げられてしまいます。
職人さん達は「あるもの」を失ってしまいます。
あるものとは、「登り窯(のぼりがま)」という陶器を焼く窯(かま)です。
熱の対流を起こし、陶器を均一に焼くことが出来るそうです。
文化村構想を進めていた読谷村が発案し、職人さん達に登り窯の建設を勧めました。
この窯を求めた職人さん達は、読谷村へと拠点を移し始めました。
そしていつしか、多くの工房や販売店舗が集まる集落となり、「やちむんの里」と呼ばれるようになります。
「やちむんの美しさ、手になじむ感触を日常用品として味わってもらいたい」
そんな職人さんたちの素朴ながらも熱い想いが伝わってくるようでした。
現在はさらに北へ、沖縄本島北部の大宜味村(おおぎみそん)へと工房を移す職人さんもいるのだとか。時代の流れの中で柔軟に対応しながら、これからも「やちむん」を伝え続けていくのでしょう。
私がやちむんの里の中で特に印象に残った職人さんのギャラリーから、2つご紹介したいと思います。
まずは「常秀(つねひで)工房」さんです。
工房に隣接する「うつわ家」はこじんまりとしたギャラリーながら、色鮮やかで様々な形をしたやちむんがずらり。
中でも、個性的な「点打ち」や「蝋抜き(ろうぬき)…溶かしたロウで模様を隠す技法」のお皿が近代的でとても印象的でした。
ここは、前述の公害問題の際に読谷村へと工房を移し、沖縄初の人間国宝となった故・金城次郎さんの窯です。
現在は孫の藤岡香奈子さんが「ふじ」という工房を構えています。
鮮やかで力強い青色に、しばらく立ち尽くしてしまいました。
そして、やちむんの里で沢山のやちむんを見ているうち、なぜか幸せな気持ちになってきたのです。
それはきっと、「日常生活の道具」の中にある温かさを感じられたからだと思います。
最後に、「日本そば」のお店をご紹介いたします。
沖縄と言えば「沖縄そば(ソーキそば)」ですが、どうしても「日本そば」を食べたいという欲求にかられてしまうことがあります。
そしてたどり着いたのが、ここです。
「日本そば工房 せい家」さんです。
店主は女性の方で、なんとご出身が、福島県の会津(あいず)ということで、私と同じ東北出身の方でした。
お客さんも内地(ないち…沖縄以外の日本のことを指して使われます)出身者が多いということです。
私と同じように「沖縄はもちろん大好きだけど日本そばが時々無性に食べたくなる」ひとたちが足を運ぶのでしょう。
こうゆう通り、個人的に大好きです。
静かでありながら、生活の温かみを感じられるからでしょうか。
それではまた、次回にお会いしましょう。
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