「翁」創始者誕生の聖地
およそ650年にわたって今日まで受け継がれてきた能楽。能楽のなかで、特別な演目として大事にされてきたのが「翁」です。白・黒の謎の老人があらわれ、「天下泰平 国土安穏」を祈る「翁」。そこには、私たちが未来を生きるためのヒントが満ちています。
日本のふるさとである奈良、大和の地。能楽もまた、奈良をふるさととしています。「隠り国(こもりく)」の地、観音霊場・長谷寺は、古くから幅広い信仰を集めており、また、「翁」を創始したとされる秦河勝が生まれた川・初瀬川の源流に位置するなど、能楽と深く関わるトピックに満ちています。
今回は、日本最大級の十一面観音像を本尊とする国宝の本堂にて、秦河勝を流祖とする金春流81世宗家・金春憲和師による金春流「翁」を上演いたします。三番三は、金春流とゆかりの深い大蔵流狂言方・大藏彌太郎師。そのほか大倉流小鼓方16世宗家・大倉源次郎師(人間国宝)をはじめ、奈良にゆかりの深い能楽師が集結します。また、今日も現存する「二本(ふたもと)の杉」を舞台とする能「玉葛」(金春禅竹作)を、金春安明師による仕舞にて上演いたします。
奈良・金春流特別公演 能楽「翁」
公演日: |
2022年10月23日(日) |
時間: |
17:30 開演 (開場17:00)
※19:00終演予定 |
会場: |
総本山長谷寺 本堂 (〒633-0112 奈良県桜井市初瀬731-1) |
>チケットのご購入はこちら
初瀬の地で能を体験 能を楽しむワークショップ
幅広い年代の方に、奈良県ゆかりの伝統芸能「能楽」に触れていただくため、体験型ワークショップを開催します。
秦河勝を流祖とする金春流(こんぱるりゅう)の能楽師をお招きし、「舞」や「謡い」などを体験いただき、奈良で生まれた「能楽」の魅力に触れていただきます。
参加者の皆さまには当日に「長谷寺門前町手形」をお渡しします。手形をもって門前町の街歩きも楽しんでください。
開催日: |
2022年10月22日(土) |
時間: |
1部 13:00~13:45頃(会場 12:30)
2部 14:30~15:15頃(会場 14:00) |
場所: |
初瀬観光センター(奈良県桜井市初瀬1593-2) |
講師: |
金春穂高氏(金春流能楽師)ほか |
>お申込はこちら