シャープの亀山工場に喝!
朝、東海道テキトー完歩とは関係なく、この亀山で、どーしてもしておきたいことがあったのでした。それは、これ。
シャープの亀山工場に行って、株主として、最近の体たらくに喝!を入れてやらなければならない、と思っていたのでした。
そんなわけで泊まったのが、シャープ亀山工場にほど近い、カンデオホテル。
ビジネスホテルですが、機能的で洗練されていて、最近人気のホテルチェーンなのです。
亀山には町の規模におおよそ似合わないくらいにビジネスホテルが多いのですが、それはすべてこのシャープの亀山工場があったから。
亀山工場といえば、シャープの液晶テレビが全盛期だった頃は「世界の亀山モデル」と称して、まさに世界一のブランドを生みだす大工場だったので、訪れる人が絶えなかったのでしょう。
それが僕が行った当時のSHARPは業績絶不調だったので、株主としてひとこと喝を入れたろう、ということでわざわざ早起きして行ってみたのでした。
シャープの亀山工場があるのは「亀山・関テクノヒルズ工業団地」と呼ばれるところ。その名の通り小高い丘陵地の上にあり、ホテルの前から坂道が続いています。歩くこと20分ちょっとで、巨大な「SHARP」の赤いロゴが見えてきます。
が、それより驚いたのは、こんな田舎の山の上の人通りの多さ。
最初は、朝の散歩サークルか何かが、徒党を成して歩いているのかと思ったのですが、どうやらそうではなさそうです。みんなきっとシャープの工場に行く従業員なんですね。
さすがに立派ですよ、(元)世界の亀山工場だけあって。工場の敷地の周りを一周歩くだけで30分くらいかかる感じです。
そんなわけで一言!
たのみますよー、シャープさん、株上がれーーーーーーーー!、ついでに東芝も。。。(って全然喝になってませんが、とりあえず懇願してきました。。。)
歌川広重 東海道五十三次 亀山 雪晴れ │ 大胆な構図と朝焼けの雪景色に目を奪われる「蒲原 夜之雪」と対をなす雪景の傑作。
世界の亀山工場をめぐる朝の散歩が終わってホテルに戻ってみると、国道を挟んだ目の前に異様な建物が。
昨日はもう暗くなっていてよく見ていなかったのですが、壮大な竜宮城っぽい、いわゆるラブホですね。
新ビジネスプラン 4,500円、領収書発行可!
世界の亀山工場に来て、ここに泊まっちゃうビジネスマンもいるのでしょうか?
いやー、僕もこっちに泊まればよかったかな、と一瞬思いました。広いベッドで、ひとり悶々とするのも、煩悩を追い払う修行としては悪くないのではないでしょうか。
そして関宿へ
さて、本編のテキトー完歩に戻ります。
昨日は疲れ果てて景観を楽しむ余裕がなかったので、今日はじっくりと大岡寺畷を歩きます。
鈴鹿川の向こうに山々が行く手を阻んでいます。方向的に鈴鹿峠はもう少し右手のほうになるかと思いますが、いずれにせよ、これからこんな感じの山を越えていくわけです。
大岡寺畷が終わり、JRの関西本線と国道1号を横切ると、いよいよ関宿の入口となります。
いやー、素晴らしいですね。
関に来るのは2回目ですが、こうしてはるばる旧東海道を歩いてやってくると、列車で気軽にちょいとやってくるのとは全く違った感慨があります。
歌川広重 東海道五十三次 関 本陣早立ち │ 早朝、出立の準備を進める大名行列の一行。関宿は大和街道、伊勢別街道と交差する場所に位置し、大変な賑わいを見せたと言われています。
関の宿場町は、東海道の五十三の宿場町の中でも、もっとも昔の姿を残している、と言われている美しい町並みで有名。
旧街道に入ってすぐにある東の追分を過ぎると、もうこんな町並みが。
関の旧宿場町のほぼ中央部にある、百五銀行。
もちろん現役の銀行店舗ですが、関の街並み保存の象徴的な建物として有名です。
関の宿場町が続く旧東海道は現在の国道1号やJR関西本線よりも南の高台にあるのですが、百五銀行の交差点を南に向かって下るとJRの関駅が現れます。