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甚大な被害をもたらした台風19号での水害を乗り越えた「長兵衛いも(里芋)」販売開始

2020.02.25

「長兵衛いも」は福島県いわき市で栽培されている在来品種の里芋です。2019年10月、いわき市では台風が直撃したことにより、暴風や大雨で多くの農作物が被害を受けましたが、「長兵衛いも」は生育に影響なく、通常通りの出荷ができました。「長兵衛いも」は今後、自然災害が増える中での農業の安定化のため、生産者や栽培エリアを増やすことを目指しています。

島県いわき市で野菜や米を生産している農家の白石長利さん、江戸時代から続く農家の家系で白石さんの代で8代目になります。2011年の東日本大震災後には、風評被害が広がる中でいち早く農業の復興に取り組み、地域の支援につながる社団法人の立ち上げを実現させ、取引先を震災前よりも増やす等、地域の復興に貢献した経験をもった生産者です。
 昨年は全国的に台風被害の多い年となり福島県も大きな被害をうけました。白石さんの畑も暴風や豪雨の影響で収穫ができなくなった野菜も多い中、長年栽培を続けている「長兵衛いも(里芋)」は被害もなく、順調に生育し、出荷できるまでになりました。

生産者 白石さん

気象庁の資料によると、気候の変動の影響で年々、1時間降水量80mm以上の年間発生回数は増加傾向にあり、台風や豪雨などの頻度が増え、農地への被害も比例して増加している状況です。
 昨年の台風では、暴風雨の影響で福島県をはじめ全国的に大きな被害があり、福島県内では、長年続けてきた農業を廃業せざるをえなかった生産者もいました。今後も自然災害が増えることを考え、災害影響の少ない野菜を栽培することは安定的に農業を継続していくための方策の一つと考えられます。

「長兵衛いも」は在来品種の里芋です。一般的な里芋に比べ、実が柔らかくて粘りがあり甘味ととろりとした風味が味わえます。いわき市内では約100年前から栽培が続けられてきました。

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