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【阿蘇郡南小国町】黒川温泉周辺に登場した新施設やリニューアル店のご案内
黒川温泉(熊本県南小国町)とその近郊で最近新しくオープンした施設やリニューアルしたお店をご紹介します。どのスポットも黒川温泉街から車で約5~10分圏内にあるので、温泉巡りの合間に気軽に立ち寄れます。老舗旅館が手掛ける新店舗や、自然豊かな里山カフェ、地元食材にこだわったレストランなど、多彩な魅力が満載です。黒川温泉の新たな楽しみとしてチェックしてみてください。
『東海道五十三次ふらっと-flat-完歩』とは…
ふとしたきっかけで東海道を歩き、その魅力に目覚めた筆者が、旧東海道に沿って、五十三次、約500㎞をテキトーに歩き、永い歳月をかけてついに完歩してしまった感動巨編!(ただし全米は泣かない)。
時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。よって歩く順番もランダム。名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想も入れつつ紹介し、いつか現代の十返舎一九と呼ばれたい。
三重県の石薬師宿とか庄野宿とか、この東海道ウォークを始めなければ聞いたこともないような場所でしたが、かつて国文学研究者であった僕にとっては懐かしい先生の故郷だったりして、感慨深いものがありました。先生の書物読んだことなかったかもだけど。
旧東海道は四日市から鈴鹿に入るとやがて石薬師の宿場となります。
この石薬師は至るところで信綱推し。
信綱というのは明治から昭和にかけての歌人であり国文学者であった石薬師出身の「佐佐木信綱」さんのこと。佐佐木信綱という名前、僕も以前どこかで聞いたことあったので、信長の野望に出てくる武将かなーと思っていたのですが、大きな勘違いでした。スミマセン、昔、大学時代の研究室に佐佐木信綱先生の本、たくさんあったの忘れてました…(国語国文学専攻だったので)
そんなわけで石薬師の宿場沿いの通りは信綱かるた道と言って、家々の軒先に信綱作品がこうして飾られています。
これが石薬師宿の本陣であった小沢本陣跡。
小沢本陣を過ぎてしばらく行くと信綱の生家があり、その横に佐佐木信綱資料館がありました。
僕は大学時代、それはそれはたくさんの信綱先生の本に囲まれて過ごしていたので、今回はパス。読んだことはなかったかもしれませんが。
その隣りにある石薬師文庫。これも信綱先生が寄付した建物で、今は地域の小さな図書館として利用されているようです。
石薬師は今は合併して鈴鹿市の一部になっていますが、もともとは石薬師町として独立していた町でした。それにしてはとても静かな場所で、おそらく旧東海道の僕が歩いたところが町の中心部だと思うのですが、商店街とか繁華街が全然ないので、町民みんなが佐佐木信綱先生のように清く正しく慎ましい、とても文化的な感じなのでしょう。
安藤広重の「東海道五十三次」にも描かれている石薬師寺は、高台にある石薬師の町から伊勢平野の谷底に向かう坂の途中にありました。参勤交代で石薬師の横を通る大名は、必ず自ら本堂に参り、道中の無事安全祈願のために浄財を寄進したのだそうです。
これは頂上側(四日市側)からの入口。ここは奈良時代の僧、泰澄が開いた寺で、本尊は弘法大師が自ら刻んだとされる薬師如来像ですが、これは秘仏になっていて普段は見ることができません。毎年十二月二十日のおすす取りの際に、開扉が行われるようです。
百度石の上に立つお地蔵さんの表情が、なんとも深くて印象的でした。
旧東海道、石薬師寺横の坂を伊勢平野に向けて下ると次の宿場は庄野宿なのですが、この2つの宿場間は3.3キロと短いのです(東海道の宿場間の平均距離は10キロくらいだと思います)。
坂を下ったところにある石薬師の一里塚を出て、広い国道1号に合流すると、やがて庄野宿の入り口にたどり着きました。
庄野宿の数少ない見どころは、この庄野宿資料館。
割とよくあるパターンなのはわかっていたのですが、ずっと歩き通しで疲れたので、途中休憩のつもりでぶらっと入ってみたら、誰もお客さんがいない館内に、やっぱりいました、話好きなボランティアの学芸員さん。
こういう方々、金銭的な対価はほとんど得てないのに本当に一生懸命に説明してくれるので(逆に言うと、好きだからやっているんでしょうね)、ついついその説明にお付き合いして、結局、館内の説明をフルコースで聞いてしまったりするのです。やさしいなあ、俺!
うーん、ちょっと座りたいなあ、と思っていても、そんなことをおくびにも出せないので
「石薬師と庄野の宿場間は、なんでこんなに短いんですか?」
みたいな質問をしちゃう僕。学芸員のお母さん、張り切ってそれだけで5分くらい説明してくれます。
30分くらい、庄野宿のお母さん(もしかして名前は「庄野真代」・・・古っ!)に専属ガイドをしてもらって、ありがとうございました、と出発しようとすると
「お昼は食べましたか?」
という質問。いやいやいやいやお母さん、お昼までいただいちゃ申し訳ないっすよ、と言おうとしたら、
「この先、食事するところないわよ」
とのこと。そういえば、そんな感じがしたんです。昼時だったので、石薬師を出た時から、どこかテキトーな食事場所があれば、と探しながら歩いてきたのですが、それらしき感じのところがなかなかなかったのです。
「この先に旧道が国道1号と交差するところにコンビニMがあるから、そこで買って食べなさい。そうしないと、この10キロ近く先の亀山に入るまでないわよ」
はい、ありがとうございますお母さん。今日1番の大事な情報でした。。。
お母さんの言いつけどおり、コンビニでおにぎりとかパンを買って、駐車場の脇で食べていると、リュックをしょったカップルや単独♂が僕と同じように休憩しています。みんな東海道を歩いていて、あのお母さんに教えてもらったのかもしれませんね。
さて、旧東海道はJR関西本線の井田川駅の前を通過しますが、ここに再びヤマトタケルが。
どうやらここから徒歩30分ほどの能褒野王塚古墳(のぼのおうつかこふん)が宮内庁によりヤマトタケルの墓とされているようです。杖衝坂ですでに相当衰弱していたヤマトタケルは、とうとう力尽きてこのあたりで亡くなってしまったのだと言われています。
井田川を過ぎ、旧道は亀山に向けて再び緩やかな坂を上ります。高台の街道に沿って古い街並みが続く亀山宿では、家々の軒先に昔の屋号が貼りだしてあってなかなかユニーク。
時々、1軒の家に2軒分の屋号が貼ってあるのを見たのですが、昔は家々の間口が相当狭かった、ってことなのでしょうか?
街道沿いにこんな有名ブランドの工場がありました。亀山と言えば、シャープの「世界の亀山モデル」、元タイガースの「亀山つとむ」、そしてこの「カメヤマローソク」ですからね。(※タイガースの亀山は亀山市とは何の関係もないようです・・・)
亀山の宿場町はかなり長く続いていて、いったん市内の大通り商店街に出るのですが、そのあと再び旧宿場町らしい雰囲気が残る旧道に戻ります。
ようやく亀山の宿場町が終わると、鈴鹿川沿いのまっすぐな道に出ます。ここが大岡寺畷(だいこうじなわて)と言われ、約2キロに及ぶ東海道一の長縄手(まっすぐな長い道)であったところ。
もう疲れ果てていたので、まっすぐだろうと曲がっていようと早くホテルに着いてくれーと思っていたら、ようやく今日の宿泊ホテルが見えてきました。
国道1号線沿いにあるとはいえ、亀山の街なかでもない場所に、なぜこんな近代的なビジネスホテルが建っているのか、それはまた次回の朝編で紹介しましょう。
今回の結果:四日市宿~亀山宿 21.4kmを制覇!
東海道ふらっと完歩まで:現在の合計 411.0㎞/495.5km
<2015年10月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
Vol.46へ続く
< 【東海道五十三次ふらっと-flat-完歩】Vol.44 四日市宿〜石薬師宿編 あすなろう鉄道から三重発祥の地へ
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「生きて帰る 生きて還す」
多くの命を救い続けた、駆逐艦「雪風」の史実に基づく物語『雪風 YUKIKAZE』が戦後80年の節目となる2025年8月15日、全国公開される。公開に先立ちソニー・ピクチャーズ試写室でマスコミ先行試写会が行われた。
太平洋戦争中に実在した駆逐艦「雪風」。戦場で海に投げ出された多くの仲間の命を救い帰還させ、戦後まで生き抜き「幸運艦」と呼ばれた雪風と、激動の時代を懸命に生きる人々の姿を壮大なスケールで描く。
主演は「雪風」の艦長・寺澤一利を演じる竹野内豊。先任伍長・早瀬幸平を玉木宏が演じるほか、奥平大兼、田中麗奈、石丸幹二、益岡徹など実力派俳優が共演。そして戦艦大和と運命を共にした帝国海軍・第二艦隊司令長官、伊藤整一を中井貴一が圧倒的な存在感で演じ切る。
時代が再び、分断と暴力に揺れる現代。本作は「同じ過ちを繰り返す道を歩んではいないか」と、彼らが命をかけて守りたいと願った”今”を生きる私達に問いかける。戦後80年、戦争の記憶が薄れゆく今だからこそ、尊い平和の価値を未来に繋ぐ作品『雪風 YUKIKAZE』を多くの方にご覧いただきたい。
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イベント
飲食店
高宮庭園茶寮(たかみやていえんさりょう)」では、例年ご好評いただいております季節の催し「夏の灯(なつのひ)」を2025年7月18日(金)~8月11日(月・祝)の期間限定で今年も開催します。
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芸術
2023年に広島県大竹市に開館した下瀬美術館。厳島、瀬戸内海に面し、世界的建築家である坂茂(ばん・しげる)氏が設計を手がけた当美術館は、2024年12月に「世界でもっとも美しい美術館」としてヴェルサイユ賞を受賞し大きな注目を集めた。
この下瀬美術館で「周辺・開発・状況 -現代美術の事情と地勢-」展2025年4⽉26⽇(土)から7⽉21⽇(⽉・祝)が開催され、開幕10日で来場者数1万人を越え、同館最速の記録となり盛況を博している。
1980年〜2000年生まれのアジアの若手アーティストの作品群により構成される本展はヴェルサイユ賞受賞を記念して行われる特別展示であり、下瀬美術館にとって初の現代芸術展というチャレンジングな展示でもある。
前編に続き、下瀬美術館の代表理事を務める吉村良介氏、同じく下瀬美術館のボードディレクター高橋紀成氏、そしてイタリアNo1ギャラリーGalleria ContinuaオーナーMario Cristiani氏、Mark Tobey財団ディレクター兼アートアドバイザー/Stefano Pesce氏のインタビューをお届けします。
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HYAKKEIは開催直後の当展を訪問し、チーフキュレーターである美術家の齋藤恵汰氏のインタビューを敢行。「日本の美術界に一石を投じる企画にしたかった」と語った。