
東京都
芸術
イベント
開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」 夜間開館決定
2025年1月21日(火)より東京国立博物館 平成館で開催中の展覧会、開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」では、好評につき、夜間開館を実施することが決定しました。また、2月18日(火)からは本展グッズを税込4,000円以上ご購入いただいた方に、限定のノベルティを配布します。
『東海道五十三次ふらっと-flat-完歩』とは…
ふとしたきっかけで東海道を歩き、その魅力に目覚めた筆者が、旧東海道に沿って、五十三次、約500㎞をテキトーに歩き、永い歳月をかけてついに完歩してしまった感動巨編!(ただし全米は泣かない)。
時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。よって歩く順番もランダム。名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想も入れつつ紹介し、いつか現代の十返舎一九と呼ばれたい。
三重県の四日市の旧東海道沿いに「あすなろう鉄道」という小さなローカル線があります。僕は井上靖の「あすなろ物語」という小説が好きだったので、この路線の名前を聞いたときから乗ってみたいと思っていたのでした。今回はあすなろう鉄道のち、三重県のいろんな古代史に迫るコースを歩きます。
井上靖の小説に「あすなろ物語」という作品があります。明日は檜になろうと願いながら、永遠に檜にはなれない「あすなろ」の木の説話を通じて、何者かになろうと夢を見てもがく人々の運命を描いた小説です。
「あすは檜になろう、あすは檜になろうと一生懸命考えている木よ。でも、永久に檜にはなれないんだって!それであすなろと言うのよ」
物語に登場する冴子という、美しくもどこか影を負っている少女が語る言葉が印象的で、僕はこれをたぶん中学生の時に読んだのですが、今でもこのフレーズは記憶に残っています。
そんなわけで、四日市に「あすなろう鉄道」という路線ができた、と聞いてぜひ乗ってみたかったのです。
四日市あすなろう鉄道は、2015年3月までは近鉄の内部線と八王子線でした。予定では、近鉄の経営合理化のため鉄道を廃止し、バス路線(BRT:バス高速輸送システム〉に転換する計画だったのですが、地元の強い要望を受けて、四日市市が施設・車両を保有する公有民営方式で存続する第三セクター鉄道として残ることになったのだそうです。
「四日市あすなろう鉄道」という社名は、ひとつは未来への希望を表す意味、もうひとつはこの内部・八王子線が軌間762mmの特殊な線路で(要は、普通の線路よりかなり細いのです)「ナローゲージ」と呼ばれていることから命名されたそうです。いいですよね、あすなろう、って。
このあすなろう鉄道の路線が、四日市から先の旧東海道に沿って走っているので、東海道ふらっと完歩の続きで内部線終点の内部(うつべ)駅付近まで旧東海道を歩いてから、帰りはあすなろう鉄道に乗って帰ってくることにしたのでした。
四日市の市街地を抜けてしばらく歩くと、あすなろう鉄道は旧東海道のすぐ脇を並走するようになります。あすなろう鉄道の語源にもなった「ナローゲージ」というのは、狭い規格という意味で、ここでは線路が狭い(狭軌)であることを意味しています。
どうですか、車体、細くないですか?
線路が狭いので、必然的に車体の幅も狭くなるのです。言われてみれば普通の電車よりも面長ですよね。
車内で写真を撮るとこんな感じです。
向こう側の女子高生たちが膝を突き合わせるように座っているのがわかりますよね。
もうひとつのあすなろう鉄道の特徴は、このカラフルな車体の色。
これはたまたま地味な組み合わせかもしれませんが、3両すべてが別々の色で運転されることも珍しくはないようです。
途中の日永駅周辺の旧東海道。
天気がよかったせいもあると思いますが、このあたりにはなかなか風情ある町並みが残っています。
旧道から現在の東海道に出たあたりにあるのが日永の追分。
右に行くと旧東海道で大坂方面、左に行くと伊勢となります。あすなろう鉄道終点の内部まで歩いても四日市の市内から5~6キロ、1時間強で着いてしまいました。
このあと内部駅から、あすなろう鉄道に乗ってこの日はいったん四日市まで戻りました。
日を改めて前回の続き、あすなろう鉄道の内部駅から出発します。
駅を出発し内部川を渡り、国道1号線を横切って住宅地の中の旧道をしばらく進むと、やがて目の前にあった山が迫ってきて、東海道の難所の一つであった杖衝坂(つえつきざか)が現れます。
今、こうしてみると確かに急な坂がしばらく続く場所ではありますが、まあどーってことないのです。
しかしここにはいろいろな故事があるようで、なんと三重県の名前の由来はここにあるんだとか(知らなかった&わりとびっくり)
なんでも、ヤマトタケルが東征の帰りに伊吹山の神との戦いで病に倒れ、弱った体で大和帰還を目指して剣を杖代わりにしてこの急坂を登り(「杖衝坂」の名前の由来)、
『吾足如三重勾而甚疲』 (わがあしは みえのまがりのごとくして はなはだつかれたり)
訳すと「私の足が三重に折れ曲がってしまったように、ひどく疲れた」 と言ったのが「三重」の名前の由来なのだそうです。
ホントかなー
そんな弱音が都道府県名になっちゃってていいのか?三重県?
でもちゃんと日本武尊の碑もあるんですよね。ここは血塚社と言って、日本武尊が出血した足を洗い流したところと伝えられています。
ま、芭蕉もここで落馬して一句詠んだみたいだし、昔はもっと激しい坂道だったのでしょう。
僕的にはそれより興味があったのはこの看板。
「采女」というのは、古代、朝廷に仕えて主に天皇の食膳の奉仕をした女官のこと。その多くは地方豪族の娘で、朝廷への服従の証拠として地方豪族が自分の娘を采女として、差し出していたからのようです。
食膳の奉仕とはいえ、天皇の側に差し出されるくらいなので、容姿端麗かつ才媛だったと言われています。結果、食膳の奉仕だけでなく(以下ムフフ)ということも多かったのではないかと推察(妄想)されています。
采女というのはこのあたりの地名なんですが、「このあたりから多くの采女が輩出されたという史実も多く、古代の三重県は美女の多い土地柄であったと言えるかもしれません」的なことが三重県史にも書いてありますが、ホントかなー
かなりテキトーで僕並みの妄想っぽいことを、いけしゃーしゃーと県史で言っちゃっていいのか、三重県?
そんなわけで、こんなのも見つけました、コーヒー采女。
店員はもちろん采女装束の、まばゆいばかりに秀麗な若い女性ばかりで、店に入ると「お帰りあそばせ、大君」みたいなこと言ってくれるのかなあ。コーヒーもわざわざテーブルまで持ってきて、横に座ってドリップしてくれたりして。
まあ、そんな感じで、一種の古代朝廷版メイドカフェみたいなものなのかな、と妄想していたら、外見はよくある普通の喫茶店でした。中身はわかりませんが。
そんな采女の里からしばらく国道1号を歩き、四日市市から鈴鹿市に入るとやがて石薬師宿へと入ります。
<2015年5月(前半)/10月(後半)訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
。
Vol.45へ続く
< 【東海道五十三次ふらっと-flat-完歩】Vol.43 桑名宿~四日市宿編 恐怖のギロチン工場とか間違えないで萬古焼とか
宮沢賢治にまつわるクラシックの名曲を弦楽四重奏の生演奏で楽しむコンサートをコニカミノルタプラネタリアTOKYOで上演
2025.03.14
温泉旅館「ふふ 東京 銀座」「ふふ 城ヶ島 海風のしらべ」が新たに誕生
2025.03.12
春の訪れを彩る限定酒 「たからやま 純米生貯蔵~春の陽に~」が3月3日蔵出しとなります
2025.03.10
関東有数 2,500本の桜が咲く絶景イベント「さがみ湖桜まつり」3/15(土)開幕 桜ライトアップイルミネーションも同時開催
2025.03.07
湘南の海が見えるカフェHemingway江ノ島にて3月1日(土)~3月23日(日)の期間限定でホワイトデースイーツを販売
2025.03.05
平安神宮御鎮座百三十年記念 平安神宮 桜音夜〜紅しだれコンサート2025〜開催決定
2025.03.03
東京都
芸術
イベント
2025年1月21日(火)より東京国立博物館 平成館で開催中の展覧会、開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」では、好評につき、夜間開館を実施することが決定しました。また、2月18日(火)からは本展グッズを税込4,000円以上ご購入いただいた方に、限定のノベルティを配布します。
滋賀県
観光
イベント
文化
滋賀県琵琶湖の東岸、近江商人や安土城で知られる近江八幡市に位置するリゾートホテル「休暇村近江八幡」では、京都・奈良に近く古くから交通の要所として栄えてきた滋賀県の歴史浪漫に浸る「バスで楽しむ『ビワイチ』」の参加者を募集しています。「近江」を分かりやすく楽しんで頂くために、全行程に歴史資源開発機構主任研究員 大沼芳幸氏が同行して解説していただきます。
山口県
桜
イベント
温泉旅館「界 長門」では、2025年3月25日~4月6日の期間、春の訪れを告げる音信川のせせらぎと桜を愛でる「春らんまん滞在」を販売します。春になると、界 長門の前を流れる音信川沿いに、桜並木が咲き誇り、温泉街を華やかに彩ります。多くの観光客を魅了してきた桜並木を、心ゆくまで堪能できるプランです。本プランは、滞在中いつでも桜を愛でながら過ごすことができるように、夕食前には川床テラスの特等席で桜鑑賞のひとときを提供します。
東京都
イベント
文化
京王プラザホテルでは、2025年2月1日(土)から3月27日(木)まで、約5000個のつるし飾りなどを展示するイベント「ホテルで楽しむひなまつり~有田焼で食す節句料理と華やぎの雛調度~」を開催します。つるし飾りを中心にしたひなまつりのイベントは今回で24年目を迎えます。
神奈川県
食べ物
明治記念館洋菓子ブランド「菓乃実の杜」が小田急登戸駅に登場します。ピースケーキやデコレーションケーキ等クリスマスにピッタリなケーキから定番の人気スイーツなど、バラエティ豊かなコレクションをぜひご覧ください。
広島県
芸術
ユネスコ本部で創設された建築賞<ベルサイユ賞>の「世界で最も美しい美術館」7施設にノミネートされていた下瀬美術館が、12月2日にユネスコ本部での表彰式で最優秀賞のベルサイユ賞を受賞しました。
<ベルサイユ賞授賞式のオフィシャル映像>
ユネスコで創設された建築賞である<ベルサイユ賞(世界ベルサイユ賞機構)>の表彰式が12月2日にパリのユネスコ本部にて開かれ、10周年を迎える2024年に新たに設けられた「Museums」(美術館・博物館)のカテゴリーにおいて、下瀬美術館(広島県大竹市)が最優秀賞であるベルサイユ賞を受賞しました。
〇ベルサイユ賞ホームページhttps://www.prix-versailles.com/2024