どんな方でも気軽に器の修理(金継ぎ)を職人さんに依頼したり、割れた器や金継ぎ器の販売・購入ができる、伝統技術マッチングプラットフォーム「つぐつぐ」が誕生しました。
金継ぎは、壊れた陶器を修復する日本の伝統技術ですが、高価な品だけのためではありません。孫からもらった大切なマグカップ、旅行の記念に買った思い出の器など、思いが詰まっていて捨てられないものを長く使えるようにできます。
壊れたら捨てる、使い捨ての現代ですが、モノに対する想いは何物にも代えられません。誰でも気軽に金継ぎ修理を職人さんに依頼して、新たなお気に入りへと、その思い出をつなぐのが「つぐつぐ」です。
金継ぎとは?
衰退の一途をたどる伝統的工芸品、漆産業において唯一、ブームが加速している「金継ぎ」。 金継ぎとは、割れたり欠けたりした器を漆(うるし)と呼ばれる自然の材料で接着、金粉や銀粉などで割れ目を装飾し再び 使えるようにする、日本の伝統的な修復技術です。捨てられない思い出の品を末長く使えるエコな魅力と、傷をあえて目立たせる日本独特の芸術性の高さで、海外からも脚光を浴びています。
モノを大切にしたい人を繋ぐ「つぐつぐ」。世界でも類を見ないITプラットフォームで、壊れた器を直してほしい人・修理したい人・金継ぎに挑戦したい人をつなぐ「つぐつぐ」。
金継ぎ職人である〝金継ぎスト〟やその他の手仕事に携わる職人に、 誰でも気軽に伝統技術の依頼ができます。金継ぎによる壊れた器の修理はもちろん、職人が個々の技術をサービス提供したり、なかなか売られていない金継ぎされた器の購入・販売や、金継ぎ以外の手仕事も依頼できます。この伝統文化のマッチングを通して、大量生産・消費の時代に「もったいない」精神を大切にし、サステイナブルな社会作りをサポートしたい。
さらに若い世代に伝統文化の魅力を伝え、手仕事に携わる職人の活躍の場を増やすことで、衰退する漆芸業界の発展に貢献したいという想いがあります。
密かにブーム、金継ぎ女子の未来も
金継ぎは女性や主婦の間で注目されていて、金継ぎを学ぶ〝金継ぎ女子〟も増えています。そんな金継ぎを習いたい方々のために、「つぐつぐ」では手に入りにくい練習用の割れた器も販売するという、伝統工芸の発展・金継ぎに挑戦したい人を育てる側面も充実しています。
代表の俣野由季は、大手製薬会社で勤務、海外留学でトリリンガル会得や、MBA(経営学修士)を取得などの経歴を持ちながら、金継ぎと出会いその虜になり、「つぐつぐ」を運営するkNotPerfect (ノットパーフェクト)株式会社を今年の春に起業しました。金継ぎを世界に広めたい。
日本の伝統的な手仕事をもっと身近にしたい。「つぐつぐ」を、日本に古くからある多彩な技術を発信し、職人さんとその作品や手法に興味を持つ方を安心して気軽に<つなぐ>場にしたい。そのために伝統とITとを、このように革新的に融合させました。
「つぐつぐ」の無料登録は「tsugu2.com」から。会社ホームページのブログでは、多くの金継ぎ職人さんを紹介。今後は外国の方にも「つぐつぐ」をご利用頂けるように、多言語対応を予定しています。
「つぐつぐ」は、モノを大切にするあなたと職人さんの、縁をつなぎます