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星のや竹富島で島の文化を学び体験する

2021.08.04

かつて竹富島では、暮らしに必要な道具のほとんどが各家庭で作られていました。民具作りのことを島では「手業(てぃわざ)」と呼びます。島の植物を使い、1泊2日で民具やストラップを編みあげるアクティビティ「手業の学び舎」は2021年9月1日~11月30日(水曜日・土曜日のチェックイン限定)に開催されます。

「魔除け箒」のストラップ作り

昨年も開催されました「手業の学び舎」。今年新たに加わるのは「魔除け箒」をモチーフにしたやみかご用のストラップ作りです。竹富島では昔から、道を掃き清め魔を祓う意味を込め、集落に敷かれた珊瑚の白砂を竹箒で掃く習慣があります。
コミノクロツグ*1の幹「フガラ」の黒い繊維を使用して、手のひらサイズの箒を作ります。

*1ヤシ科の植物。竹富島では「マーニ」と呼ばれる。

やみかごの手業体験

客室で達人に教わりながら、伝統民具であるやみかごを2日間かけて作ります。やみかごはかつて市場への買い出しの際に使われていた籠バッグです。材料として適するように加工された「タコの木」を、ひとつひとつ組み合わせて手で編み込んでいきます。

植物を手業の材料にする、熟練の作業を見学

植物が収穫されて手業の材料になるまでの、割いたり干したりする達人の熟練した作業を見学します。自生している植物を材料として使用するには、手間をかけた準備が必要です。達人たちは、植物それぞれの特徴やその時々の気候、自然のリズムに合わせて準備を進めていきます。植物から物が作られていることを深く理解し、自然の恵みを身近に感じます。

自然本来の心地よさに触れることができる民具

島の暮らしを体験するために、民具を設えた客室に滞在します。用意するのは、ゴザや月桃枕、草履、くず籠、箒、クバ笠、コースターです。滞在中は、クバ笠を散歩の時に帽子代わりに被ったり、ゴザを庭に敷いて、横になりながら星を眺めたりして過ごします。昔から親しまれてきた民具から、ほのかな植物の香りや、自然本来の優しい肌触りを感じられます。

「手業の学び舎」

期間: 2021年9月1日~11月30日(水曜日・土曜日のチェックイン限定)
料金: 1組 48,400円(税・サービス料込、宿泊料別)
含まれるもの: やみかご作り、「魔除け箒」のストラップ作り、作業見学、客室の民具レンタル(ゴザ、月桃枕、草履、くず籠、箒、クバ笠、コースター)
定員: 1組(1~2名)
備考: 自然環境により見学できる作業は異なります。
スケジュールは島の祭事・行事により変更になる場合があります。

>予約はこちら

クージの会

松竹昇助氏をはじめとし、手業の達人である大山ミツ子氏、高那弘子氏、田中愛子氏の4名からなる昔ながらの民具作りを伝承している会。島の近代化に伴い衰退していた手業を熱心に続け、今も竹富島に伝わる民具の文化が守られている。

現在は、西表石垣国立公園内のビジターセンターである竹富島の「ゆがふ館」で毎週教室を開き、技を学ぼうという人々に手業を教えている。

<最高水準のコロナ対策宣言>

>【星野リゾート】コロナ対策まとめ

星のや竹富島
竹富島の東に位置する琉球赤瓦の集落「星のや竹富島」。約2万坪の敷地には、島内の家々と同じように「竹富島景観形成マニュアル」に従い、伝統を尊重して建てた戸建の客室、白砂の路地、プール、見晴台などがあり、小さな集落が構成されています。

>星のや竹富島

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