ツアーのメインエリアである西陣は織物の産地として有名ですが、豊臣秀吉の区画整理でお寺が集められた場所でもあります。その中でも大本山クラスのお寺3つを会場として工芸とアートの展覧会を開催します。
<妙顕寺>
後醍醐天皇に認めらた勅使寺として700年の歴史があり、豊臣秀吉の常宿として使われていた歴史を持ちます。琳派のお寺としても知られ、塔頭には尾形光琳のお墓もあります。
<妙覺寺>
千利休が茶会を開き、織田信長の京都の宿として利用されたお寺です。信長は京都に20数回来たという記録があるそうですが、そのうち18回をこのお寺で過ごしています。
<妙蓮寺>
文化人との交流が深く、長谷川等伯の襖絵や本阿弥光悦が書き写した「立正安国論」、京都画壇の祖でもある幸野楳嶺のお墓もあります。どのお寺も狩野派の作品を有しており、中でも妙覚寺菩提寺でもあります。
現役庭師ユニット「植司」がお寺の一室を庭に作り替えた観葉植物ならぬ室内で愛でる庭
フランスで年2回開催されるプルミエール・ヴィジョン・パリにパートナー企業のKYOTO Leatherのプロジェクトとして2016年以降出展しつづけている。西陣の引箔職人で作家の西山大介。直系の本阿弥十五代を祖父に持つガラス彫刻・生活工芸作家の本阿弥匠など、伝統とアートを掛け合わせたさまざまな領域の境界で表現を行う作家の作品を鑑賞できます。
職住一体のリアルな西陣エリアの工房ツアー
伝統工芸の工房ツアーも開催するが、今回のツアーでは見学するための工房ではなく、実際に職住一体の職人の工房にも見学します。そこは工房であり、家でもあるため、仕事に関係する人間しか入れない聖域ともいえる場所に伺います。
また、ゴミゼロを目指す和蝋燭の工房が作り出した、和蝋燭のゴミを再利用した新商品の制作工程を見学し、その後和蝋燭を使ったお寺のライトアップを楽しむツアーも開催。
極力ゴミを出さないようにデザインされた織物のように、日本人の美意識の根底にあるような、見た目と裏側にある自然への敬意のようなものが現代でも息づいていることを知っていただければと思います。
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