国宝「源氏物語絵巻」とは
紫式部直筆の『源氏物語』は現在は存在が確認されていませんが、『源氏物語』は多くの人によって写本や絵巻も多数制作されています。
徳川美術館の所蔵する国宝「源氏物語絵巻」は現存最古、かつその最高峰に位置づけられるもので、12世紀前半、平安時代後期の宮廷を中心として制作されたと考えられています。
国宝「源氏物語絵巻」は多くの「源氏絵」の中でもひときわ高い格調と説得力をもって、見る者を魅了します。
国宝「源氏物語絵巻」蓬生
期間:9月22日(日)~10月6日(日)
第15帖。
雨あがりの月夜、偶然に末摘花の屋敷のそばを通りかかる光源氏。朽ち果てた屋敷で末摘花に再会した光源氏は、自分を信じ待ち続けた彼女の心に感動し、生活を手厚く援助することを誓う。
国宝「源氏物語絵巻」柏木(二)
期間:10月8日(火)~10月20日(日)
第36帖。
光源氏の妻である女三の宮と密かに通じた自責の念から、重い病に倒れた柏木。見舞いに来た親友で光源氏の息子の夕霧に、自身の妻の今後と光源氏への謝罪を託しつつ、別れを告げる。
国宝「源氏物語絵巻」東屋(一)
期間:10月22日(火)~11月4日(月祝)
第50帖。
異母姉である宇治の中の君の屋敷に預けられた浮舟は、中の君の夫である匂宮に言い寄られ傷つく。中の君は浮舟を不憫に思い、自室に招いて女房に絵物語の詞書を読ませる。絵に見入る浮舟は、亡き姉によく似ていた。
国宝「源氏物語絵巻」関屋
期間:11月16日(土)~11月24日(日)
第16帖・17帖。
石山詣に出かけた光源氏は、17歳の時に一度だけ逢瀬を遂げた空蝉と、逢坂の関で10余年振りにすれ違う。空蝉は昔を偲び、切ない思いを込めて和歌を詠んだ。
国宝「源氏物語絵巻」竹河(二)
期間:11月16日(土)~11月24日(日)
第44帖。
玉鬘の娘・大君と中の君の姉妹は幼い時から争ってきた桜の所有権を賭けて碁を打ち、女房達は楽し気に囃し立てる。蔵人少将は夕暮れの霞の中に浮かぶ大君の姿を垣間見て、ますます恋心を募らせる。
秋季特別展みやびの世界「魅惑の源氏物語」
期間: |
9月22日(日)~11月4日(月・振休) |
場所: |
徳川美術館 |
所在地: |
愛知県名古屋市東区徳川町1017 |
時間: |
10:00~17:00(最終入館16:30) |
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