「コクヨデザインアワード2020」の受賞作品が決定

2020.04.11

コクヨデザインアワードは、2002年の創設以来コクヨや社会全体にとって新しい価値を生み出す作品を求めてきました。特に近年はストーリーやシーンを丁寧に提案できていることを重視してきましたが、今回は応募者の創造性やインスピレーションの解放を促すことを第一に考え、『♡』というテーマを設定しました。あえて『♡』の読み方は設定せず、『♡』という記号をどのように読み、解釈するかを応募者に委ねることで、驚きのある、直感的に心を動かすような魅力やパワーを持った作品が集まることを期待しました。

本年のグランプリおよび各賞の受賞作品は、次の通りです。

グランプリ(1作品)

いつか、どこかで
作品名: いつか、どこかで
一般名称: 鉛筆
作品概要: これは、前世を持つ鉛筆。この世から消えてしまうはずだった、廃材によって作られます。側面に書かれた住所と部材名は、この木が使われていたかつての建物や家具の場所。凹凸のある質感や硬さ、ほのかな香り、キズ、日焼けの跡、塗料の色、木目…手にした途端、1本1本ちがった豊かな表情に出会えるはずです。この木だけが知る記憶が、鉛筆に移植され残り続けていく。今じゃないいつか、ここじゃないどこかを、心に描いてみてください。
グループ名
(受賞者):
オバケ(友田菜月、三浦麻衣)

優秀賞(3作品)

オルゴールテープカッター
作品名: オルゴールテープカッター
一般名称: テープカッター
作品概要: マスキングテープカッターにオルゴールの要素を加え、テープを引き出す動作に連動して綺麗な音色が流れるようにしました。テープを引き出す際に鳴る音は、感覚的にテープの長さを測る事も出来るので、使ううちに丁度いい長さでカット出来たり、いい事があった日、お気に入りのテープをセットした時は、いつもより長く音を楽しんだり。目と耳で感覚的にテープを使う事を楽しむ事が出来る提案です。
受賞者: 鳥山 翔太、柳澤 駿
オヤコゴコロ
作品名: オヤコゴコロ
一般名称: 位置情報付き緊急SOS発信機(ワンタイムPLB)
作品概要: 本体を強く押した瞬間から電池が切れるまで、現在地とSOSメッセージを一定間隔で送信し続けるブローチ型IoTデバイスです。何かあった時のために、子供の居場所を把握しておきたい「オヤゴコロ」と、常に居場所を把握されていることに抵抗を持ってしまう「コドモゴコロ」。でも、本当に何かあった時には、こっそり助けを求めたい。求めてほしい。そんな「オヤコゴコロ」に応えたいと考えました。
受賞者: 山川 洋平
FROM TREE TO FOREST
作品名: FROM TREE TO FOREST
一般名称: 鉛筆
作品概要: 木と人間、森と社会の関係を意識したデザインで、見た目も楽しく機能的な文房具です。鉛筆部分は木の幹を付箋部分は木の枝を表し、鉛筆を立てて並べると付箋同士が支えあい、森のように見えます。付箋を使い鉛筆を削る行為を、木の伐採や森林破壊に見立てています。近年、世界中で行われる森林破壊に対策しなければ、自分たちを破滅に導くかもしれません。この作品は、この現状を感じてもらい、自然を尊重し大切にするよう促します。
受賞者: Tuncay Ince

以上

※作品名、一般名称、作品概要、受賞者・グループ名は、応募用紙記載の原文です。
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コクヨデザインアワードについて

コクヨデザインアワードは、一般から作品を募集して商品化を目指すプロダクトデザインのコンペティションとして、ユーザー視点のものづくりの推進を目的に掲げ、2002年に創設。以降、今回の開催で17回目を迎えます。審査員には国内外で活躍するトップクラスのクリエイターを迎え、近年は海外からの応募者が半数近くを占めるなど、国際的なコンペティションとして発展しています。受賞作品の商品化にも力を入れており、今までに18作品の商品化を実現。商品化されたアイテムの中には、MoMAのパーマネントコレクションに認定された「カドケシ」や、国際的な広告やデザインの賞を多数受賞した「なまえのないえのぐ」、iF Design Awardを受賞した「本当の定規」などがあります。
【お問い合わせ先】
コクヨお客様相談室:0120-201-594

コクヨデザインアワード2020審査員プロフィール

植原亮輔
KIGI代表
アートディレクター・クリエイティブディレクター

1972年北海道生まれ。多摩美術大学デザイン学科卒業。DRAFTを経て、長年協働して来た渡邉良重とともに2012年にKIGIを設立。企業やブランドのアートディレクション、プロダクトデザインのほか、滋賀県の伝統工芸の職人達とブランド「KIKOF」を立ち上げるなど、クリエイションの新しいあり方を探し、活動している。2015年東京・白金にオリジナルショップ&ギャラリー「OUR FAVOURITE SHOP」をオープン。展覧会やイベント等を企画し、クリエイションの発表の“場”を作る活動にも力を入れている。東京ADCグランプリ、会員賞、第11回亀倉雄策賞等を受賞。2017年7月に宇都宮美術館で大規模個展「KIGI WORK & FREE」を開催。2018年、越後妻有アートトリエンナーレ2018 大地の芸術祭<方丈記私記>に「スタンディング酒BAR・酔独楽」を出品。

 

川村真司
Whatever
クリエイティブディレクター・チーフクリエイティブオフィサー

Whateverチーフクリエイティブオフィサー/共同創設者。Whateverを始める以前はクリエイティブ・ラボPARTYの共同創設者/エグゼクティブ・クリエイティブディレクターと同時にPARTY NY及びTaipeiのCEOを兼任し、全てのグローバルビジネスを担当。数々のブランドのグローバルキャンペーンを始め、プロダクト、テレビ番組開発、ミュージックビデオの演出など活動は多岐に渡る。カンヌ広告祭をはじめ数々の賞を受賞し、アメリカの雑誌Creativityの「世界のクリエイター50人」やFast Company「ビジネス界で最もクリエイティブな100人」、AERA「日本を突破する100人」などに選出されている。

 

田根剛
Atelier Tsuyoshi Tane Architects 代表
建築家

建築家。1979年東京生まれ。Atelier Tsuyoshi Tane Architectsを設立、フランス・パリを拠点に活動。現在ヨーロッパと日本を中心に世界各地で多数のプロジェクトが進行している。主な作品に『エストニア国立博物館』(2016年)、『新国立競技場・古墳スタジアム(案)』(2012)、『LIGHT is TIME 』(2014年)、『Todoroki House in Valley』(2018年)、『弘前れんが倉庫美術館』(2017-)など。フランス文化庁新進建築家賞、ミース・ファン・デル・ローエ欧州賞2017ノミネート、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞、アーキテクト・オブ・ザ・イヤー2019など多数受賞 。2012年よりコロンビア大学GSAPPで教鞭をとる。

 

柳原照弘
デザイナー

1976年香川県生まれ。デザイナー。2002年自身のスタジオを設立。
デザインする状況をデザインするという考えのもと、空間からプロダクトまで国やジャンルの境界を超えたプロジェクトを手がける。クリエイティブディレクターとして家具ブランド KARIMOKU NEW STANDARD, 陶磁器ブランド 1616/ arita japan, 2016/ 等の新規ブランド立ち上げに参加。作品所蔵:Stedelijk Museum Amsterdam (オランダ アムステルダム 現代美術館)、CNAP(フランス国立造形センター) パーマネントコレクション等。共著に「リアルアノニマスデザイン」(学芸出版)、「ゼロ年代11人のデザイン作法」(六曜社)等。

 

渡邊良重
KIGI
アートディレクター・デザイナー

1961年山口県生まれ。山口大学卒業。DRAFTを経て植原亮輔とともに2012年にKIGIを設立。
グラフィックデザインのほか、D-BROSの商品企画、ほぼ日とファッションブランドCACUMA、滋賀県の伝統工芸職人とプロダクトブランドKIKOFを立ち上げるなど、プロダクトやファッションデザインも手掛ける。プライベートでも制作をし展覧会を開催、作品を発表している。2015年東京・白金にてショップ&ギャラリー「OUR FAVOURITE SHOP」をオープン。絵本「BROOCH」「UN DEUX」「ジャーニー」や作品集「キギ/KIGI」「KIGI_M」をリトルモアより刊行。東京ADCグランプリ、第19回亀倉雄策賞等受賞。

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