“生活用品としての工芸”への挑み
日常に凛と寄り添う“生活用品としての工芸“を掲げ開発したテーブルウェアシリーズから、マットな質感にチタンの結晶がきらめく「土」「空」、銀粉を刷毛塗りして焼き付けた「光」の3色を新たに販売します。
人の手によってつくられた温かみ、試行錯誤を重ねて辿り着いた形。京文化の根底にある、足るを知り循環的かつ永劫的なものを選び取る心眼。自身と社会にとって、真に心地いいものを探し続ける歩みが次の100年をつくります。
シンプルに図形化する「家紋」など古来の文様から着想を得て、花の輪郭を象った器。
京都・清水焼の作家・工房の技術でつくられる繊細かつ実用的な器です。
<雪>
焼き締めの製法を用いた土肌を活かしたマットな質感が特徴。料理の色が美しく映えます。
<土>
マットな質感にチタンの結晶がきらめく重厚な雰囲気の器です。
<空>
テーブルウェアシリーズの象徴的な商品。焼き締めの製法を用いた土肌を活かしたマットな質感が特徴。料理の色が美しく映えます。
<光>
一皿ずつ、銀粉を刷毛塗して焼き付けて製作します。上品な輝きが食卓を引き立てます。
CRAFTSMANSHIP
清水焼は、清水寺参道で参拝客の土産として、神の宿る土地の土を入れて焼かれていた焼き物が発祥とされています。茶の湯の道具や、公家や大名への献上品を製作するために、全国から選りすぐりの職人たちが集められ焼き物の地域として発展しました。
献上品として、他とは異なるもの、見たこともない美しいものをつくり出すこだわりは現代にも受け継がれ、一点もの、少数多品種の産地として多くの作り手が活動しています。職人・作家の数だけ表現があり、「これぞ清水焼」という定番が思い浮かばないのはそのためでもあります。
この研ぎ澄まされた美意識と技術によってKIWAKOTOの器は生み出されました。手にした瞬間に伝わる細部へのこだわりは、日本文化の中心としての自負があり、代々受け継がれてきた作り手たちの「こだわり」そのものです。