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【東海道五十三次ふらっと-flat-完歩】Vol 5.川崎~神奈川宿 <前編> 電車なのに「国道」ですか?

『東海道五十三次ふらっと-flat-完歩』とは…
ふとしたきっかけで東海道を歩き、その魅力に目覚めた筆者が、旧東海道に沿って、五十三次、約500㎞をテキトーに歩き、永い歳月をかけてついに完歩してしまった感動巨編!(ただし全米は泣かない)。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。よって歩く順番もランダム。名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想も入れつつ紹介し、いつか現代の十返舎一九と呼ばれたい。

今回は川崎を出て神奈川宿に向かうつもりだったのですが、途中でワンダーな駅を発見、そのまま壮大な寄り道のスタートとなったのでした。

歌川広重作 五十三次名所図会 四 神奈川 臺の茶屋海上見はらし │ 珍しい夜の宿場町を描いた作品。神奈川宿台から見渡す宿場町は月に照らされ、夜も船や人の往来で賑わっていたことが伺えます。この情緒がそのまま現代の川崎〜横浜に繋がっているのかもしれません。

名門「川崎小學校」とか名店「てんか」とか

8月31日、日曜日。
子供たちにとっては、長かった夏休みが終わってしまう、寂しい1日でもあります。

前回の散歩で川崎にたどり着いた時は夕暮れが近かったので、堀之内の妖しい看板がどうも気になって仕方なかったのですが、今日はまだお昼前なので、「かぐや姫」にも「ムーランルージュ」にも「女体神社」にも負けないぞ、という感じです。

そんなわけで今日の東海道ふらっと完歩、川崎駅を11:45にスタートです。

川崎駅前からちょっと歩いたところの繁華街には、ちゃんと「旧東海道」の文字があり、そのまま繁華街を抜け、マンションや雑居ビルが立ち並ぶ中を進むと、こんな看板がありました。

川崎市立川崎小學校なんて、確かに歴史ありそうな小学校です。
校門の前にこの学校の2大OBの紹介がありました。

坂本九さんはもちろん知っていますが、佐藤惣之助さんは知らなんだ。。。しかも六甲おろしとか・・・

やがて鶴見川を渡ると横浜市に入ります。
橋を渡ってほどなく発見したのが、この「汁なし担々麺 てんか」

結構並んでますね。人気店なんでしょうね。
通りがかりにこういう地元人気店っぽいのを発見すると楽しいですよね。

だけど川崎を出るときに昼食を済ませてきたばっかりなので、残念ながら通り過ぎただけ。

(ちなみにあとで調べてみると、ここは行列必至と言われる有名店で、めっちゃ辛くてボリュームがあるんだそうです)

都会の昭和のワンダー駅「国道」駅を発見!

真新しいJR鶴見駅の駅ビルを通り過ぎ、そのまま少し歩くと現れたのがココ。
なんだと思いますか?

このトンネルの反対側から見ると、こう。

そう、ここは知る人ぞ知る、都会のワンダー駅、JR鶴見線の国道駅だったのでした。

高架下がトンネルになっていて、かなり渋いテナントのラインナップです。

ヤバいですね。夜中に一人でやってきたらカツアゲされそうな、なんとも昭和の香りを強く残すガード下商店街です。
こんな都会のど真ん中にあって、無人駅、しかもこの改札の前近代的な装い。

この昭和ヤンキーのたまり場的風情のためでしょうか、この駅は黒澤明監督の「野良犬」をはじめ、明石家さんまの「男女7人秋物語」、キムタク主演の「華麗なる一族」などにも登場し、映画やドラマのロケ地としても人気なんだそうです。

ホームに上がると線路は高架線になっていて、確かに国道が下を通っています。

それでいいのか国道駅?そんな単純な名前の由来で!
(鶴見線とかつての国道1号線だった京浜国道との交点にあることから命名されたようです)

鶴見線なんて乗ったことないなあ、と思っていたら3両の黄色い帯の電車がゴトゴトとやってきました。
予定はなかったんだけど、せっかくだから乗ってみることにしました。

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*1:富澤慶秀・藤田洋監(2012). 『最新歌舞伎大辞典』. 柏書房.

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