雅な屋形舟「翡翠」から愛でる奥嵐山の桜
星のや京都の目の前を流れる大堰川に屋形舟を浮かべ、渓谷の山肌が桜色に染まる様子を眺めます。嵐山の桜は、現在日本さくら名所100選に選定されています。渓谷は斜面が急なので、ソメイヨシノやヤマザクラなど約1500本の桜の一本一本が際立つ華やかな景色が特徴です。地上の花見の喧騒から離れ、夕暮れのやわらかな光のなかにほんのりと浮かび上がる夕桜の風情を大堰川の上から静かに眺めることができます。
日本さくら名所100選…公益財団法人 日本さくらの会
春の風情をうつした和菓子と日本酒で花に酔う
平安貴族は春になると桜を愛でる酒宴を開き(※1)、酒の肴(さかな)に梨や柿、栗などの果物を味わっていました(※2)。本アクティビティでは、春の風情をうつした日本酒と和菓子を味わいます。日本酒は京都の伊根町(いねちょう)で栽培している古代米からつくられ、春ならではの華やかな赤い色が特徴の赤米酒「伊根満開(いねまんかい)」です。和菓子は、京都の和菓子店「御室(おむろ)和菓子いと達」がこのアクティビティのために日本酒との相性を考え手掛けました。もち米のなかにいちごやマンゴーなどのドライフルーツ、アーモンドや甘く濃厚なスパイスの香りを閉じ込めた桜色の干菓子です。甘酸っぱくフルーティな酸味をもつ伊根満開が、和菓子のほのかな甘さを引き立てます。夕桜を愛でながら、春の訪れを目でも舌でも楽しむことができます。
(※1)…宇津保物語 「国譲」 下
(※2)…源氏物語
雅な屋形舟「翡翠」で優雅な舟遊び
翡翠は、京都で古くから親しまれてきた建材や装飾を用いて雅な空間に仕上げた星のや京都専用の屋形舟です。例えば、舟枠には書院造に用いられる北山杉やヒノキ材を使用し、木材の先端を覆う木口かくしには、古くから寺院などの柱や天井の装飾に見られる銅の錺(かざり)金具を用いました。
舟内には京町屋の犬矢来をイメージした竹の背もたれや、草木花で染め上げた柔らかな風合いのクッションのほか、舟の側面の御簾(みす)を降ろすことでプライベートな空間を楽しむこともできます。
また、翡翠の屋根には特殊なガラスがはめ込まれており、雪見障子を開けるように白から透明に色が切り替えができる仕組みになっています。渓谷の桜と青空を見上げて楽しむことができる、これまでにない屋形舟です。
「夕桜の花見舟」概要
期間: |
2022年3月25日~4月10日 |
時間: |
17:20~18:10 |
料金: |
1組36,300円(税・サービス料込)*宿泊料別 |
含まれるもの: |
雅な屋形舟「翡翠」の貸し切り、日本酒、和菓子 |
定員: |
1日1組(1~4名) |
※荒天の場合、当日でも運航中止の可能性があります。
※季節や天候により運航時間が変更になることがあります。
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星のや京都
平安貴族が別邸を構えた京都府・嵐山。渡月橋から船に乗り、大堰川を遡ると現れる水辺の私邸。京都に息づく日本の伝統技法を感じる客室、伝統的な日本料理に軽やかな遊び心を加えた料理、四季の美しい景観と静けさの非日常の世界を楽しめるリゾートです。