さわやかな青嵐を感じながら瞑想
講話の前には、奥の庭で呼吸を整えながら瞑想をします。奥の庭は、燻(いぶし)瓦と白石を砂紋に見立てた枯山水の風情の庭です。
庭からは星のや京都の目の前を流れる大堰川(おおいがわ)のせせらぎや嵐山の渓谷の眺めを楽しむことができます。姿勢を正して座禅を組み、さわやかな風を感じながら瞑想をして心を調えます。
華道、禅、作庭、香道、和菓子が表現する「夏」について文化人の講話を聴く
瞑想で心を調えたあとは、京都の文化や伝統に精通する講師による講話を聴きます。講師陣は、星のや京都のアクティビティや施設づくりにも携わっている縁(ゆかり)の深い方々です。毎週テーマを変更し、華道、禅、作庭、香道、和菓子とさまざまな分野における季節の表現を聴くことができます。
【講師紹介】
笹岡隆甫(ささおかりゅうほ)氏(華道「未生流笹岡」三代家元)
1974年京都生まれ。京都大学工学部建築学科卒業。3歳より祖父である二代家元笹岡勲甫(ささおかくんぽ)氏の指導を受け、2011年、三代家元を継承。舞台芸術としてのいけばなの可能性を追求し、日本-スイス国交樹立150周年記念式典をはじめ、海外での公式行事でも、いけばなパフォーマンスを披露。
2016年には、G7伊勢志摩サミットの会場装花を担当した。京都ノートルダム女子大学客員教授。大正大学客員教授。京都市教育委員会委員。京都市の「DO YOU KYOTO?」大使として環境破壊防止を呼びかけている。
松山大耕(まつやまだいこう)氏(臨済宗大本山妙心寺退蔵院副住職)
1978年京都生まれ。2003年東京大学大学院農学生命科学研究科修了。2007年より退蔵院副住職。日本文化の発信・交流が高く評価され、2009年5月、観光庁Visit Japan大使に任命される。
2011年より京都市「京都観光おもてなし大使」。2016年『日経ビジネス』誌の「次代を創る100人」に選出され、同年より「日米リーダーシッププログラム」フェローに就任。2018年より米・スタンフォード大客員講師。2019年文化庁長官表彰、重光賞受賞。
加藤友規(かとうともき)氏(植彌加藤造園株式会社八代目代表取締役)
京都芸術大学日本庭園分野教授、博士(学術)。1966年京都市生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、造園業を営む老舗家業に入る。日本の庭園文化を継承しつつ、最高の技術と感性で伝統を創造するプロの職人集団を育成し、日々修業を積む。
2009年の星のや京都オープンから作庭と育成管理を指導。文化財庭園の保存と活用の実績で2018年日本イコモス賞、また、伝統技術を活用した敷石の「ユニット工法」で2018年度日本造園学会賞技術部門を受賞。現在、京都芸術大学においても実学に即した庭園研究の指導に取り組んでいる。
山田洋平(やまだようへい)氏(山田松香木店代表取締役社長)
1976年京都生まれ。立教大学経済学部経営学科卒業後、NEC入社。同退社後、早稲田大学専門職大学院ビジネス専攻科に入学。修了後、家業である江戸・寛政年間創業のお香の老舗「山田松香木店」入社。現在、代表取締役社長。家業である山田松香木店で、平安時代に貴族が興じた薫物(たきもの)や室町時代から連綿と伝わる芸道「香道」などの日本の香り文化を伝承すべく活動を続けている。
吉村良和(よしむらよしかず)氏・由依子(ゆいこ)氏(京菓子司「亀屋良長」八代目当主・女将)
「亀屋良長」は、京菓子の名門「亀屋良安」から暖簾(のれん)分けする形で、四条醒ヶ井(さめがい)にて1803年に創業。菓匠会・百味会会員。2010年に京都のテキスタイルブランド「SOU・SOU」とコラボレートした商品を展開。
2011年にはパリの2つ星レストランのパティシエである藤田怜美と新たなブランド「Satomi Fujita by KAMEYA YOSHINAGA」を立ち上げる。2012年に京都のショコラトリー「Dari K」とのコラボレート商品を展開。2016年にはこころにも身体にも優しい京菓子を提供する「吉村和菓子店」を立ち上げるなど、京都の自然と伝統を土台にしながら京菓子づくりに取り組んでいる。
講話のあとの、星のや京都特製そうめんの振る舞い
京都の寺院で開催される暁天講座では、講話のあとに朝粥やそうめんが振る舞われます。料理長特製の旨味の深いお出汁で味わうそうめんです。さわやかな風に吹かれながら、身も心も満たされ贅沢な気持ちになります。
「奥嵐山の暁天講座」概要
期間: |
2022年7月4日~8月1日の毎週月曜日 |
時間: |
7:00~8:10 |
料金: |
無料 |
定員: |
8名(最小1名) |
場所: |
星のや京都 |
対象: |
宿泊者 |
備考: |
都合により開催内容や開催場所が変更になることがあります。 |
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