英ヴィクトリア&アルバート博物館の着物展にYOSHIKIMONOが展示大抜擢 YOSHIKIの革新的な着物スタイルが国際的な評価を獲得

2020.04.12

YOSHIKIが手掛ける革新的な着物ブランドYOSHIKIMONOが、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(以下V&A)で2月29日から開催されるヨーロッパ初の大々的な着物展『Kimono: Kyoto to Catwalk』の展示作品に選ばれた

展示されるのは『Mercedes-Benz Fashion Week Tokyo 2016 S/S』で発表された作品(添付写真参照)。その他には、アレキサンダー・マックイーン、イヴ・サンローラン、ジャン・ポール・ゴルチエ、ジョン・ガリアーノなど、著名なファッションデザイナーの作品が肩を並べる。

着物は、伝統的で時代に左右されず、変わることのない日本の究極のシンボルとしてたびたび捉えられているが、『Kimono: Kyoto to Catwalk』では、この概念を覆すかのように、ダイナミックで常に進化するファッションアイコンとして取り上げられている。

『Kimono: Kyoto to Catwalk』のキュレーター、アナ・ジャクソンは、「YOSHIKIは彼のロックンロールなセンスを活かして、着物の世界に新しい風を吹き込んでくれました。彼の作品を展示できることがとても楽しみです。特にYOSHIKIMONOが取り入れた画期的なスタイリングは、着物がいかに多彩な表現が可能かを示すことになると思います」と語っている。

本展示会では、その他の注目作品として、人間国宝の森口邦彦氏が手掛けた着物、歌手・ビョークがアルバム『Homogenic』のジャケットで着用したアレキサンダー・マックイーン作の衣装、ハリウッド映画『SAYURI』の衣装、ジョン・モロとトリシャ・ビガーが着物をベースに作った『スターウォーズ』の衣装なども展示される。

呉服屋の長男として生まれ、家業を継ぐ代わりに音楽のキャリアを選んだYOSHIKIは次のようにコメントしている。
「この展覧会に参加できて光栄です。私のブランドであるYOSHIKIMONOが選ばれたことももちろんですが、着物業界全体が注目を浴びることに感謝しています。着物は、日本において最も伝統的なものの一つです。私はその伝統を守るのと同時に、業界が作った、自分たちの領域に閉じ込めてしまっている決まりごとを破りたいと思っています」



YOSHIKIMONOは、昨年開催された『Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S』でオープニングを華々しく飾り、今日のファッションシーンにおける伝統的な着物の新しい可能性を示す感動的なステージを披露した。そこで発表されたコレクションについて、世界各国のメディアから次のような賞賛コメントが贈られている。

YOSHIKIMONO Tokyo Fashion Week S/S 2020 (video)

“Through innovative styling, YOSHIKI showed that kimono can also be worn as different styles of sexy” – WWD
「YOSHIKIは革新的なスタイリングを通じて、着物が様々な魅惑的な着こなしもできることを示した」
– 米WWD

“YOSHIKIMONO makes the traditional garment both fashionable and modern”
– L’Officiel
「YOSHIKIMONOは、伝統的な衣服をファッショナブルでモダンなものにした」
– 仏L’Officiel

“Gorgeous style with rock spirit” – Vogue Japan
「ロックスピリットのあるゴージャスなスタイル」– Vogue Japan

ファッション誌『Numero Tokyo』3月号でもYOSHIKIMONOが表紙を飾るなど、その人気はファッション界を席巻している。さらにYOSHIKI自身もファッションアイコンとしての勢いを増しており、2017年には日本人男性として初めて『VOGUE JAPAN』の表紙を飾った。また2018年には東京で行われたイヴ・サンローラン・ボーテのイベントでは、YSLのビューティーディレクター、トム・ペシューによる新商品(ルージュピュールクチュール ザ スリム)のモデルに選ばれ、注目を集めた。

『Kimono: Kyoto to Catwalk』 概要

会場: ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)
期間: 2020年2月29日~6月21日
後援: MUFG.Supported by GRoW @Annenberg、資生堂,YOSHIKIMONO

>Kimono: Kyoto to Catwalk 公式

YOSHIKIMONO概要
『YOSHIKIMONO』は、呉服屋の長男として生まれ育ったYOSHIKIが、「日本の伝統文化である着物を世界中に広めたい」という強い信念のもと、約10年前に自ら立ち上げた着物ブランド。2015年『Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO』のグランドフィナーレにて本格的にコレクションデビューし、2016年の『Amazon Fashion Week TOKYO』、2019年『Rakuten Fashion Week TOKYO』でオープニングを飾る。守るべき伝統と取り入れるべき新しい要素の両方を意識し、テーマに掲げるのは‟伝統と革新の融合”。日本国内で着物離れが囁かれている中、革新的なデザインを持ち込み、業界全体の活性化に大きく貢献し評価されている。YOSHIKIが表現する“静”と“動”の相反する世界観に各方面から熱烈な関心が集まっている。
>YOSHIKIMONO 公式

ヴィクトリア&アルバート博物館 概要
ロンドンで1852年に設立された博物館。通称:V&A。芸術とデザインを専門分野とし、そのコレクションの質と豊富さにおいては世界最高峰と言われる。
建築、家具、ファッション、テキスタイル、写真、彫刻、絵画、宝石、ガラス細工、陶磁器など、5000年以上に渡る世界文明の遺物が230万点以上コレクションされている。
>ヴィクトリア&アルバート博物館 公式

<関連リンク>
>YOSHIKI Official Instagram
>YOSHIKI Official Site

あなたにオススメ

新着

新着

注目の記事

広島県

芸術

下瀬美術館「周辺・開発・状況 -現代美術の事情と地勢-」展/インタビュー後編:吉村良介氏, 高橋紀成氏, Mario Christiano氏, Stefano Pesce氏

2023年に広島県大竹市に開館した下瀬美術館。厳島、瀬戸内海に面し、世界的建築家である坂茂(ばん・しげる)氏が設計を手がけた当美術館は、2024年12月に「世界でもっとも美しい美術館」としてヴェルサイユ賞を受賞し大きな注目を集めた。

この下瀬美術館で「周辺・開発・状況 -現代美術の事情と地勢-」展2025年4⽉26⽇(土)から7⽉21⽇(⽉・祝)が開催され、開幕10日で来場者数1万人を越え、同館最速の記録となり盛況を博している。

1980年〜2000年生まれのアジアの若手アーティストの作品群により構成される本展はヴェルサイユ賞受賞を記念して行われる特別展示であり、下瀬美術館にとって初の現代芸術展というチャレンジングな展示でもある。

前編に続き、下瀬美術館の代表理事を務める吉村良介氏、同じく下瀬美術館のボードディレクター高橋紀成氏、そしてイタリアNo1ギャラリーGalleria ContinuaオーナーMario Cristiani氏、Mark Tobey財団ディレクター兼アートアドバイザー/Stefano Pesce氏のインタビューをお届けします。

広島県

芸術

下瀬美術館「周辺・開発・状況 -現代美術の事情と地勢-」展/インタビュー前編:チーフキュレーター齋藤恵汰氏

2023年に広島県大竹市に開館した下瀬美術館。厳島、瀬戸内海に面し、世界的建築家である坂茂(ばん・しげる)氏が設計を手がけた当美術館は、2024年12月に「世界でもっとも美しい美術館」としてヴェルサイユ賞を受賞し大きな注目を集めた。

この下瀬美術館で「周辺・開発・状況 -現代美術の事情と地勢-」展2025年4⽉26⽇(土)から7⽉21⽇(⽉・祝)が開催され、開幕10日で来場者数1万人を越え、同館最速の記録となり盛況を博している。

1980年〜2000年生まれのアジアの若手アーティストの作品群により構成される本展はヴェルサイユ賞受賞を記念して行われる特別展示であり、下瀬美術館にとって初の現代芸術展というチャレンジングな展示でもある。

HYAKKEIは開催直後の当展を訪問し、チーフキュレーターである美術家の齋藤恵汰氏のインタビューを敢行。「日本の美術界に一石を投じる企画にしたかった」と語った。

東京都

芸術

イベント

開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」 夜間開館決定

2025年1月21日(火)より東京国立博物館 平成館で開催中の展覧会、開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」では、好評につき、夜間開館を実施することが決定しました。また、2月18日(火)からは本展グッズを税込4,000円以上ご購入いただいた方に、限定のノベルティを配布します。

ピックアップ

ピックアップ