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芸術

【東京国立博物館】恒例の正月企画「博物館に初もうで」開催

2021.12.11

今年で18年目を迎え、毎年大好評をいただいている企画「博物館に初もうで」を2022年も開催いたします。
2022年の干支は「寅(トラ)」です。干支をテーマにした作品の特集や当館の新春の目玉である、国宝「松林図屏風」(長谷川等伯筆)をはじめ、本館の各展示室では新年の訪れを祝して吉祥作品や名品の数々をご覧いただけます。

特集「博物館に初もうで 今年はトーハク150周年!めでタイガー!!」

1月2日(日)~1月30日(日) 本館 特別1室・特別2室

干支にちなみ、日本はもちろん、東アジアから南アジアまで、虎を表した作品に注目します。
虎は、古代より悪霊を退ける動物として、また、すぐれた武勇を示すイメージとして、多くの作品に登場してきました。さらに江戸時代には、博物学的な視点からリアルな写生図も残されるようになりました。
一方、東南アジアや南アジアの虎に目を向けると、身体の特徴や色遣いなど、日本のものとは一味違ったユニークな表現を見ることができます。
2022年は当館開館150周年の記念すべき年にあたります。皆様とトーハクのさらなる未来へ向けて、さまざまな虎たちがにぎやかに新年をお祝いします。

陣羽織 白呉絽服連地虎模様描絵
龍虎図屏風(左隻)

龍虎図屏風(左隻)
曽我直庵筆 安土桃山~江戸時代・17世紀
竹林から現れた虎の姿を描きます。画面から飛び出てきそうな迫力です

漆絵画帖

漆絵画帖
柴田是真筆 明治時代・19世紀
名工・是真が漆で描く絵画。洒脱な画面に冴えた技量が見られます

博物館写生図(虎皮)

博物館写生図(虎皮)
江戸~明治時代・19世紀
写生図には虎皮のサイズがメモされており、鼻先から尾までは2m50cmほどです

白釉鉄絵虎形枕

白釉鉄絵虎形枕
中国・磁州窯 金~元時代・12~13世紀
横河民輔氏寄贈
虎の体は素地に白化粧を施し、褐釉と鉄絵で表しています。魔よけの願いがこめられた陶製の枕です

新春吉祥作品紹介

本館では、新年の訪れを祝して選んだ作品を展示します。

【主な展示作品】
※展示作品はいずれも東京国立博物館蔵です

松林図屏風

国宝 松林図屏風
長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀
本館2室(国宝室) [1月2日(日)~1月16日(日)]
当館のお正月といえばこの作品!絶妙な空気感をご体感ください

古今和歌集(元永本)下帖

国宝 古今和歌集(元永本)下帖
平安時代・12世紀 三井高大氏寄贈
本館3室 [1月2日(日)~1月16日(日)]
日本の書ならではの連綿と余白の美にご注目ください

唐織 淡茶紅緑段霞菊地紙模様

唐織 淡茶紅緑段霞菊地紙模様
奈良・金春家伝来 江戸時代・18世紀
本館9室 [1月2日(日)~3月6日(日)]
末広がりの扇形や、竹や若松など、吉祥の模様が散りばめられた能装束です

富士山草花図扇面散屏風

富士山草花図扇面散屏風
酒井鶯蒲筆 江戸時代・19世紀
本館7室 [1月2日(日)~2月6日(日)]
富士山や花鳥で鮮やかに彩られた扇が、四季を表しながら金地の上に乱舞しています

名所江戸百景・するがてふ

名所江戸百景・するがてふ
歌川広重筆 江戸時代・安政3年(1856)
本館10室 [1月2日(日)~1月30日(日)]
本作品で描かれている越後屋は、現在の日本橋三越と、三井記念美術館のある三井本館です

新春のイベント

<生け花>
1月2日(日)~1月16日(日)
正門、本館玄関、本館大階段 真生流・山根由美氏

<TNM & TOPPAN ミュージアムシアターよりプレゼント>
1月2日(日)・3日(月)
VR作品を鑑賞された方にはプレゼントがあります。

>詳細はこちら

<ミュージアムショップからお年玉>
1月2日(日)・3日(月)
東京国立博物館の全ミュージアムショップで合計3,000円(税込)以上お買い上げのお客様にミュージアムショップのグッズをプレゼントします。(両日ともになくなり次第終了。当館の全ミュージアムショップでのお買い物が対象、引き渡しは本館ミュージアムショップでのみ対応)
※例年行っておりました美術図書バーゲンセールは、今回中止といたします。

<ホテルオークラレストラン ゆりの木ではお食事代を割引>
1月2日(日)・3日(月)
ゆりの木で5,000円(税込)以上ご利用のお客様は、お会計から10%分をお引きいたします。

<寛永寺根本中堂特別参拝>
1月2日(日)・3日(月) 10:00~15:00
根本中堂中陣および四天王像(台東区登録文化財)・十二神将像・宝物を特別公開します。

※例年行っておりました獅子舞と和太鼓につきましては、今回中止といたします。

来館案内

入館はオンラインによる事前予約(日時指定券)推奨としております。
1月2日(日)、3日(月)に限り、正門にて当日のみ有効の日時指定券(9:30~12:30、12:30~16:30)を若干枚数お配りいたします。ただし、開館後早々に予定枚数が終了となる可能性があります。配布終了後、「日時指定券」をお持ちでない方はご入場いただけません。※詳細は当館ウェブサイトをご覧ください。

開館時間: 9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで
休館日: 月曜日、1月4日(火)、1月11日(火)
※2022年1月3日(月)、1月10日(月・祝)は開館
観覧料: 一般1,000円、大学生500円

※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。
※ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感! 日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」(2022年1月7日[金]~3月13日[日])、特別展「ポンペイ」 (2022年1月14日[金]~4月3日[日])は別途観覧料が必要です(事前予約〈日時指定券〉推奨)。
※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間・入館方法等については、今後の諸事情により変更する場合がありますので、当館ウェブサイトでご確認ください。

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*1:富澤慶秀・藤田洋監(2012). 『最新歌舞伎大辞典』. 柏書房.

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