浮世絵の「版木」をアート作品に?

2020.01.16

海外からも高い評価を受ける浮世絵は、絵柄が掘られた何枚もの「版木」に絵具を付けて、紙に絵具が付いた版木を1枚1枚摺り重ねて作られてます。最近、完成品としての浮世絵だけてはなく、浮世絵を作成する過程で使用される精巧繊細なつくりの「版木」が着目され、浮世絵と版木をデジタルデータ化する取り組みが開始されました。
高精細スキャニング技術によって版木彫刻の凹凸やインクの染み具合までも精密にデータ化して、平面上でも実物同様の立体感や色彩を再現できように、高度なカラーマネジメント技術とデジタル印刷技術を組み合わせることで、新たなアートを生み出しました。

浮世絵をモチーフとした製品開発で協力したのは日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社と有限会社竹笹堂です。
竹笹堂が保有する浮世絵の版木100点以上を、高品位印刷技術を持つ日本写真印刷コミュニケーションズが高精細スキャナでデジタル化し、そのデータを活用したアート作品やインテリア向けの製品開発が始まりました。

近いうちに、これら浮世絵や版木のデジタルデータをデザインに活用した、アート向け、インテリア向けの製品を世界中の浮世絵ファンに渡ることでしょう。日本古来の伝統美術品が持つ魅力を多角的に表現する新たな製品を楽しみに待ちましょう。

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*1:富澤慶秀・藤田洋監(2012). 『最新歌舞伎大辞典』. 柏書房.

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