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芸術

大和文華館にて「泰西王侯騎馬図屏風と松浦屏風 ―越境する美術―」展を開催

2022.04.13

2022年4月8日(金)から5月15日(日)の期間、大和文華館にて「泰西王侯騎馬図屏風と松浦屏風 ―越境する美術―」展を開催いたします。本展では、サントリー美術館所蔵の重要文化財「泰西王侯騎馬図屏風」と、当館の国宝「松浦屏風」を軸に、東西の文明圏の境界を越えて行き来し、それぞれの地に根付いた美術工芸の諸相を眺めます。どうぞ、異国趣味あふれる造形の数々をお楽しみください。

日本にキリスト教が伝えられたのは、16世紀半ばのことです。布教のために、人々の感性に直接訴える音楽や絵画が活用され、やがて日本人信者のなかに、洋楽器や西洋風の絵画を制作する者も現れます。

徳川幕府による禁教政策がとられるまでの短い期間に、宣教師の指導を受けて描かれた絵画を〈初期洋風画〉と呼びますが、その代表作が「泰西王侯騎馬図屏風」です。

禁教令で〈初期洋風画〉の芽は摘まれますが、それでも、「松浦屏風」に描かれている女性たちが、ロザリオを首飾りにし、カードゲームに興じているように、洋物を愛好する風潮は根強く残りました。

特別企画展 泰西王侯騎馬図屏風と松浦屏風 ―越境する美術―

会期: 2022年4月8日(金)~5月15日(日)一部展示替あり。
休館日: 毎週月曜日
開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料: 一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

<会期中のイベント>

特別講演「《泰西王侯騎馬図》から読み解くイメージのグローバルな交通」

日時: 2022年5月1日(日)
場所: 午後2時から講堂にて
講師: 大阪大学大学院人文学研究科教授 岡田裕成氏

日曜美術講座「南蛮人のいる風景」

日時: 2022年4月24日(日)
場所: 午後2時から講堂にて
講師: 大和文華館学芸部長 泉万里

列品解説

日時: 毎週土曜
解説: 大和文華館 学芸部

※参加は無料ですが、入館料が必要です。
※講堂の最大定員を100名(先着順)とします。

>大和文華館公式サイト

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